成人式の振り袖姿の前撮りの事

今回、いろいろ振り返ってみて書いてみます。
前撮りの場面にもいろんなパターンがありますね。
以前体験しました、美容院で一人ずつ着付けてその場所の一角に設えた撮影コーナーであったり。
振袖のレンタル会社のビルの中でレンタルされるお客様の前撮りの為のお着付けだったり。

今回の話、デパートの呉服屋さんでのお仕事の着付けは、その呉服屋さんで購入されたお客様を数人のスタッフで着付けて
数人が同時進行で仕上げていくタイプです。
ですから、隣で着付けられている方の声や鏡に映る後ろの方の帯結びなど全部見えているのです。
隣の着付師さんの言葉にも敏感になられています。

聞こえてくるお話を「私の場合は、どうなの?大丈夫なの?」と不安になったりします。
ですから着付師さんは、周りの状況を把握しながら言葉に気を付けていなければいけませんね。

勿論こちらも前撮りの為ですからプロのカメラマンの方や美容師さんも数人いらして大きなホールを借りての撮影会なのです。

今回は大人数を数人の着付け師さんと進めていく時の注意しなければいけない事などを書いてみます。
それは、大人数であっても小さな美容室の着付けであっても同じ事に通じる話ですが。

美容院ではご家族の方もいらっしゃる時がありますね、大人数の着付けの場は其々に大きな姿見の鏡がたくさん並んでいると思います。
そんな時に自分の着付ける方ばかりを褒めると隣で着付けられている方は、どう思うでしょう。

例えば着物の事ですが、素敵なお着物ですね、までは良いのですが…。
おばあ様に買ってもらった振袖!
柄についてだとかお値段の事など着付けながらお話をする事ではありませんね。
以前の事ですが、たまたまその呉服屋さんで振袖ではなくて普通の着物を購入されて今回、記念に写真を!と来られていらっしゃったと思われます。
長襦袢はお母様のらしくお袖が着物のお袖と寸法が違っていたり、帯締めが古かったりとしても

私は、「成人おめでとうございます!!」の気持ちがいっぱいになったのを記憶しています。

先の話のおばあさまに買って貰ったとかの豪華な振袖も良いのですが
呉服屋さんのイベント購入された方の写真撮り!をお受けになった方なのだなと分かっていましたから気持ちが熱くなりました。

隣では豪華な振袖で帯も帯締めも華やかな結び…。
その方を着付けた、先輩の着付け師さんは、少しでも可愛く華やかにと、帯結びや帯締め、帯揚げを飾ってさし上げてとても喜んでいただきました。

これは、極端な話ですが他にもいろんな事に通じると思います。

帯の結び方も、この結び方が一番良いですねぇ!と言わないように…。
次に着付けられる方は、「えぇっ!私のは?」っとなります。

着付師さんは、同じ帯結びをしないように心がけて色んなパターンを勉強して、時間がなければ
羽根を少しでもアレンジしてその方に喜んでいただくようにしたいものです。
by ちびまま。

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