★ ここでは、他装(人に着付ける)を基準に書いています。
振袖用の袋帯には、たれ先からて先まですべて柄が付いている全通柄と、たれ先から六割だけ柄がついている六通柄があります。 ここでの説明は、六通柄です。 て先から56センチくらいの所まで柄が付いています、ここが一番目の柄止り。そこから先は、胴に巻かれる見えない部分なので柄が付いていません。
二番目の柄止まり、とは、その柄が付いていない箇所が終わる、次の柄が始まる所をさします。
寸法で言うと、て先から大体170センチくらいの所が二番目の柄止まりです。(昔の短い袋帯は、150cm位) | |
1 て先から帯幅を半分に折り、て先を左肩に預けます。
て先から二番目の柄止まりを左脇にして決めます。(柄の付いていない無地が後の帯結びを作った下に出てこないようにする為)
「帯が全通(すべて柄が付いている)の場合は、て先を50cm位を取って左肩に預けて胴に二巻きします。(全部に柄が付いているので文庫の羽根も長くなります。)」
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2 て、の方を前に廻します、帯の位置を高めに決めます。 |
3 後ろに廻して、丁度ピンチを止めてある位置くらいを下に引きしめながら、たれを上に重ね巻いていきます。 |
4 左脇からの残りの帯、たれ、は、後ろ板を入れて前に廻します。
緩まないように引き締めながら廻します。 |
5 帯幅を少し、幅だし(半分に折ってあるのを3pほど広げます)をして、前板を入れ後ろへ廻します。 |
6 後ろまで廻した、たれは、背中央で帯を結びやすいように斜めに折り上げます。 |
7 さらにもう一度、折り上げ、細くします。 |
8 半分に折って左肩に預けてある、て先を下に下ろします。
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9 結びやすいように背中央までもってきまして、半分に折ります。(4分の一) |
10 胴に二巻きして四分の一に折り上げた、たれの上に、て先を重ねて、一結びします。 |
11 結び目の上から下がっている左が、て先です。
右に、下がっているのが、たれ先です。
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12 たれ際を広げて折りやすいようにととのえます。 |
... | * 左の文庫が六通柄の結び方で無地を隠す為に羽根が短くなります。
無地を気にしないで、長い大きな文庫を結ぶ場合もあります。
ここでは、両方を平行して画像を載せています。
* 右の文庫は、全通柄を想定して結びましたから、帯の長さ全部を無駄なく使ってありますので文庫の羽根も長くなりす。 | |
13 帯が全通の場合は、て先を50cmほどを取って左肩に預け、胴に二巻きして一結びした画像です。
上げている、て先を三等分に折り右肩に預けてピンチで止めておきます。
「全通柄を想定して結んでいますから、この帯は、六通柄ですので結び目の下に無地が出ています^_^;」 |
14 こちらは、六通柄の結び方です。
て先から二番目の柄止まりを左脇にして決めて、胴に二巻きして一結びした画像です。
(柄の付いていない無地が後の帯結びを作った下に出てこないようにする為、て先が長く取ってあり無地も含んでいます) |
15 柄の付いていない無地の箇所をたたんで、帯の結び目の下へ、タオルの代わりに補整として入れ込みます。
結び目の上に三重紐を掛けて前で結びます。 |
16 たれ、を際から広げます。 |
17 広げた、たれ先の表を見て、 |
18 端から追いヒダを5枚ほど折ります。 |
19 ヒダの中央をゴムで止めて小さな羽根を作り、三重紐で押さえ前で結びます。 |
20 残りの、たれ、が輪になっているのを広げ整えます。
「この画像は、輪が大きいので、全通を想定している羽根が長い文庫です。」
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21 左右の羽根を均等に作りますから、際をできるだけ広げます。 |
22 輪を二枚重ねて中央から両羽根が均等になっているか確認します。 |
23 中央で五枚ヒダ(山が二つ半) を作り、ゴムで止めます。
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24 左の羽根を三重紐のAに挟みます。
右の羽根を三重紐のBに挟みます。
「三重紐は、三枚のゴムで出来ていて、下から@ABです。」
ヒダの取り方のページを参考にして下さい。 |
25 両羽根を上に持ち上げるようにして帯枕を当てて前でしっかりと結びます。
帯揚げを掛けます。 |
26 右肩に預けてある、て先を背中央に寄せて下ろし、帯締めの決め線に、て先の余りを内側に折り上げて前でしっかりと結びます。 |
27 羽根を広げて、垂らして文庫の完成です。
* 短い文庫も長い文庫も作り方は、同じです。 |