着付け師 振袖の着付けの手順

振袖の着付けの手順を書いてみます。

お嬢様の荷物をといて…。

 

足袋

足袋は、半分だけ折り返して準備しておくと時間短縮になるし、お嬢様も履きやすいと思います。

(付け爪の方はできないので(*_*;足袋に足を入れてもらって立った状態で後ろからコハゼを止めてあげます。)

コハゼ(足袋の合わせ目につけた爪形(つめがた)の留め具)

肌着

(裾よけ、肌着、他ワンピースタイプなど)
ワンピースタイプでない時は、
裾よけ、肌襦袢の順につけます。

裾よけは紐の付け根のサラシを折り返して巻きつけて結びます。

肌襦袢の後ろ衿(衣紋)ぬきを思いきり広く開けておきます。

ワンピースタイプなども、ウエスト紐はゆるめに。

背中のシワは、左右に振り分け脇でタックを取ってスッキリ始末し、下へシワを引いて着物の上にひびかないようにします。

 

補整

ヒップの上やウエスト

ヒップの上やウエストにタオルで補整をします。
(ちょうど帯を巻く下地にタオルがある様に補正をします)

余談ですが…着物を着付けた時に、胸紐や腰ひもも、このタオルの上に当たるのでキツク結んでもタオルが吸収してなじんできます。

 

お嬢様が腰紐がキツイと言われても、これを説明して決して腰ひもは緩めないようにします。

振袖は重いので腰ひもが緩いと考えただけで、最悪ですね。

 

そうそう、それと、このウエストやヒップの補正は位置を間違えると大変な事になりますね。

下すぎるとお手洗いの時にヒップの上後ろにタオルがのぞきます。

お嬢様は、補正なんて何も分からないのでヒップの上のタオルが手に当たり…?

これを引き抜きます。すると腰ひもは緩み~着物がずり落ちて最悪の状態になりますね。

こんなことが起きないためにも補正の位置は重要な仕事です。

あぁ~話がそれましたが(^_^;)
もとに戻って

タオル三枚、お嬢様の体型によっては、前にも入れて五枚いる場合もあります。

タオルを押さえるのに腰紐一本使用。

補正は、(くびれを無くして、ずん胴型にする)

補整。胸元

胸元、襟元の補整は綿花で両方の鎖骨の凹みを補整します。
(補整用の綿花)の上に 端を裂いたガーゼを胸から当ててバストを押さえながら巻いていく方法と。

綿花やガーゼがない時はタオルを細長く半分に折って首元にVにあてる方法があります。

この補整をしないと長襦袢や着物の衿元が落ち着きません。

直線裁ちのきものは、体型の凸凹を無くす事できれいに着あがります。
胸の薄い人は鎖骨下からバストの間にタオルを置いて胸元を整えましょう。

胸の豊な人は和装ブラジャーで押さえ胸元を整えると思いのほかきれいな着付けになります。

衿元鎖骨の綿花の補正の時に気をつけることは、後の衣紋をぬいた衿元から補整が見えないように気をつけましょう。

美しい胸元、衿元は補整から始まるのです(#^.^#)

着付け師のみなさまには、これは当たり前の事ですよね。

きちっと丁寧な補正の仕事であれば、後の着物の着あがりが美しいのです。




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