身長が低く長い長襦袢の対処の仕方

レンタルの着物の場合身長が低くて、たまにその方に合っていない場合がありますが慌てず対処しましょう。

襟元を整えて、胸紐を先に決めます。

腰紐をもう一本使って余り分を胸紐と腰紐の間に整理しますが、伊達締めに収まらない程の余り分であれば着物と同じようにおはしょりを作ります。

写真のように…分かりやすいように、わざとピンチでおはしょりを上にあげていますが胸紐の5~6cm下に腰紐がもう一本結んであります。

長襦袢は対丈で着るのが一番楽なのでしょうが着付師さんは、こんな場面も多々あると思います。

着物と同じように、おはしょりを作った状態になります。

身揚げができたら、伊達締めで押さえます。

※気持ち少し長い目くらいなら後を胸紐に挟み込んで対処できるのですが(^^;こんな場合はそうもいきません。

※袴姿の長襦袢の着付けも、このもう一本の腰紐で着物を短く着付けた下から

長襦袢が見えないくらいに短めに調整します。

丈の長い長襦袢の着付け方

●丈の長い長襦袢の着付け方ポイント!

レンタルや他の人に借りた場合に長襦袢が長い場合は、胸紐の下にもう一本腰紐を使って裾の長さを調整します。

※袴姿の長襦袢の着付けも、この方法で短くします。
もう一本の腰紐で!!。 着物を短く着付けた下から長襦袢が見えないくらいに調整します。

着物の着姿のポイントは長襦袢にあります。

補正が出来上がった後は、長襦袢を着ます。

※衣紋の抜き具合を決めたら衿合わせを決めて胸紐を当てて結びます。

* 衿合わせは、振袖(ミスの場合)両前衿は深く、のどのくぼみをかくすように90度くらいに合わせます。

※長襦袢が長すぎて下に引きずっています。長襦袢の後ろ襟ぬきはコブシ一つ分抜きます。

* 胸紐は当てて結ばず、二度からげて交差します。この時、両脇の袖付け(身八つ口)を前後合わせて下に引く始末を忘れずにしましょう。
背中のシワは、左右に振り分け脇でタックを取ってスッキリ始末し、下へシワを引いて着物の上にひびかないようにします。

* 長襦袢の丈が長い場合は、腰ひもを使って裾の長さを調節します。


胸紐の、その下にもう一本腰ひもを使って裾の長さを引き上げて調節します。

方法 ※人に着付けている状態で説明。

胸紐で衣紋も衿合わせも決まっている状態で始めます。
下前の丈の長さを決めて左手で押さえながら上前の長さを合わせて下前の上にかぶせて腰紐を当てて 後へ廻し、
後ろの丈も引き揚げながら腰紐を前に廻して結びます。

胸紐と もう一本の腰ひもの間に長さを調節した余りの部分が たぷたぷしているので これを伊達締めで押さえて始末します。

後ろも同じように裾の長さを腰ひもの上に引き上げて調節します。

* 胸紐の下にできたシワを右上の紐の間に挟めてきれいに始末しましょう。

(振袖や着物を着た時にシワがひびかないようにします)

* 調節した余ったシワを伊達締めの中に収めて整えます。

※下に引きずっていた長襦袢の丈がきれいになりました。

 


伊達締めの結び目がゴロゴロしないように絡めて交差して挟み込みましょう。

長襦袢の着付けは、衿元から決めます。

長襦袢

長襦袢

長襦袢の着付けは着物の仕上がりを決める大切なものです。

(下着や補正を付けた上に着ます)

衣紋の抜き加減やえり合わせは、長襦袢の着付けで決まります。

※半衿は、塩瀬の白を基本に着物の素材や季節に合わせて使い分けます。
※長襦袢は、フォーマル用は白か淡い色、カジュアル用には小紋柄や二部式を。

後ろ衿ぬき(衣紋)とシワの始末

*背中のシワは、左右に振り分け脇でタックを取ってスッキリ始末し、下へシワを引いて着物の上にひびかないようにします。

*衿合わせは、振袖(ミスの場合)両前衿は深く、のどのくぼみをかくすように合わせ胸紐を当て、結んだら両脇の袖付け(身八つ口)を前後合わせて下に引く始末を忘れずにしましょう。
(後で着物の袖と重ね合わす為)
(その時に前衿合わせが開かないように注意する)

ミセスの場合の衿合わせは、のどのくぼみから指一~三本くらい下げます。

伊達締めを締め、前で交差して挟む。
結ばない方が帯結びの時にゴロゴロしません。
その時にバストの下のシワを下にゆっくり引いて整理しましょう。

長襦袢をきれいに着付けないと上に着る着物もきれいに仕上がりません^^